「店主」と「勇者」の二足の草鞋「ムーンライター」をレビュー!

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 みなさんこんにちは!

 今日レビューするゲームは「Moon Lighter(ムーンライター)」です。

 任天堂のインディーゲーム紹介動画「Indie World(インディーワールド)」で紹介された時から、ずっっっっと気になっていたこのゲーム。

 ですが買うタイミングを逃してしまっていて、だいぶ前になりましたがセールでようやく買うことができましたのでレビューしていきます!

 PVの段階で、自分の好きそうなゲームだなとは思っていたんですが…。

 期待通りの作品でした!

「ムーンライター」ってどんなゲーム?

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My Nintendo Store 商品ページより

「店主」と「勇者」2つの顔を持つ主人公

 ここはかつて、ダンジョンを中心にとても賑わいを見せていた街「リノカ」

 ダンジョンは危険が大きくそのほとんどが閉鎖され、今は寂れてしまって見るかげもありません。

 主人公はそんなリノカの一角にある「ムーンライター」という、両親からうけついだ小さなお店の店主。

 このお店では、ダンジョンから持ち帰ってきた物を売って生計を立てています。

 そのダンジョンに潜るのは誰か?

 実は店主である主人公は自らダンジョンに潜り、モンスターを倒しながら素材を集める勇者でもあったのです。

 素材を集めて稼いだお金を使い、自分の店を大きくしたり、出資をして街に新しいお店を誘致したり、誘致したお店で装備品などを買ったり…。

 できることをどんどん増やしていきながら、ダンジョンにつながる5つの扉の「謎」を解き明かす。

 

 …これは、街を復興するために駆け回る「店主」としての顔と

 ダンジョンの謎を解くために奔走する「勇者」の顔

 

 2つの顔を持つ主人公ウィルの物語です。

 

 

 この手の雰囲気のゲームが好きな人は、PVを見ただけでも興味ひかれるのではないでしょうか?

 ドットライクな画風ではありながら、ぬるぬると動き回る主人公とモンスター達。

 ダンジョンごとに異なる雰囲気と入手アイテム。

 倒しがいのある個性的なボスたち。

 不思議な世界観の中でダンジョンを攻略し、お店を経営していく。

 どこか懐かしさを感じながらも、新しい感覚でプレイできるゲームではないかなと思います。

ダンジョン探索ローグライクアクションゲーム

 本作ではアイテム集めお金稼ぎ、そして謎を解き明かすためにいくつかのダンジョンに潜ります。

 ダンジョンは潜るたびに形を変え、フィールドの形や出現する敵の配置などが変わります。

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 剣や弓、槍などのいくつかの種類のある武器の中から二つまで選んで装備し、敵の戦い方に合わせて武器を切り替えながら戦います。

 敵によって戦いやすい武器が違ってくるほか、自分の手になじみやすい武器もあることでしょう。

 自分に合った戦い方・攻略の仕方を見つけるのも楽しみの一つですね。

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使用可能な武器種5つ

おすすめポイント

「店主」と「勇者」2つの視点で楽しめる

 本作最大の特徴ですね。

 主人公はダンジョンを探索する「勇者」でありながら、自分のお店で取ってきたアイテムを販売する「店主」でもあります。

 一番の目標はダンジョンを攻略して、その謎を解き明かすことなんですが…。

 冒険には先立つ物が必要ですよね…?

 

 そうお金です。

 

 ステータスをあげるための装備品、体力管理のための回復薬などの持ち込みアイテムを購入しなければなりません。

 そもそもこの街には最初主人公のお店しかないため、資金援助をして鍛冶屋ポーションショップなどのお店を誘致する必要があり、そこにもお金がかかります。

 他にももっと自分のお店にお客さんを呼ぶために、お店を拡張したくなってもお金がかかる。

 ダンジョン攻略中であっても、売ることも考えながらアイテムを持ち帰らなければないません。

 しかし1度に持ち帰ることができるアイテムの量には限界があります

 装備を作るための素材を確保しながらも、なるべく高く売れるものを多く持ち帰るために何を捨てて何を持ち帰るかを考える。

 

 そしてアイテムをお店に並べると、今度はいくらで売るかを考える。

 アイテムにはそれぞれ適正価格が設定されており、お客さんの顔色を伺いながら値段の設定をしていきます。

 高すぎると買ってくれませんが、安すぎると儲けになりません。

 この値段設定がなかなかに難しい…。

 ですがアイテムのレア度などからうまく適正価格を見つけられると、してやったりという気持ちになれます。

 

 「勇者」として冒険に出かけ、「店主」として店を経営をしていく

 常に二足のわらじを意識しながらゲームを進めていく感覚は、これまで遊んできたゲームにはないものでした。

頭をフル回転させる「アイテム管理」

 このゲームにおいて常に頭を悩まされる存在「アイテム管理」

 このゲームにおけるアイテムは、売買の道具であり装備品の素材であり物語攻略のカギとなる非常に重要な存在です。

 いかにしてダンジョンからアイテムを持ち帰るのか。

 そのポイントはです。

 

①アイテムの価値

②所持数上限

③インベントリ配置と『呪い』

 

①アイテムの価値

 このゲームではダンジョンで手に入れたアイテムを売ることで生計を立てます。

 このゲーム内に登場するアイテムには一定の価値が定められており、価値の低いアイテムを持ち帰ってもなかなか儲けにはなりません。

 ですがもちろん価値の高いアイテムは簡単には手に入りません

 いかに高く売れるアイテムを持ち帰るのか。

 商売をする上ではこれを第一に考える必要があります。

 

 しかし問題になるのがアイテムの「所持数上限」です。

 

②所持数上限

 このゲームでは手に入れたアイテムをバッグに入れて持ち帰るのですが、持ち帰ることができるアイテムには限りがあります。

 インベントリ(持ち物欄)を開くとこのような画面が出てきます。

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 手持ちとバッグにそれぞれ持つことができるアイテムの数が決まっているのです。

 

 となれば、ダンジョンの奥深くまで潜っているとバッグがいっぱいになり、持ち帰ることができないアイテムが出てきます。

 そこでどのアイテムを持ち帰るべきか、脳内会議が始まります。

 「当然高く売れるアイテムが一番だろ?」

 そう思われる方もいるでしょう。

 ですが一概にそうとも言えません。

 アイテムの中には「呪い」がかかったものがあるためです。

 

③インベントリ配置と『呪い』

 先ほどのインベントリの画像をみていただくとわかりますが、バッグの中はマスで分けられています。

 このマス一つ一つにアイテムが配置されます。

 一つのマスには同じ種類のアイテムをスタック(重ねること)できます(アイテム毎にスタックできる数は異なる)

 このマスのどこにどのアイテムを配置するのかを自分で考えるのです。

 もちろんどこでもいいわけではないですよ?

 ここで重要なのがアイテムの『呪い』です。

 

 宝箱から入手できるものなど、一部のアイテムには「呪い」がかけられています。

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呪われたアイテムの例 上手く利用するとプラスになるものもある

 呪いにもさまざまな種類がありますが、特に注意が必要なのが「消失の呪い」です。

 これは呪われたアイテム自体が消える……のではなく

 呪われたアイテムの隣にあるアイテムが消失の対象となります。

 この消失の呪いは、その呪い毎にどの位置にあるアイテムを消すのかが異なるため、呪いの効果が起こらないような配置にする必要があります。

(「左のアイテムを消す呪い」を持つアイテムをバッグの左端に配置するなど)

 

 その他にも

「バッグ内の特定の場所にしか配置できない呪い」

「隣のアイテムを自身と同じアイテムに変える呪い」

「何のアイテムかわからない呪い」

 などなどユニークな呪いがたくさんあり、いかに最高効率でアイテムを持ち帰るのか、頭をフル回転させる必要があります。

 これがヒジョーに面白いんです! 

 持ち帰ったアイテムを店に並べて売りさばいたあとに、その日の売り上げを見て笑いが止まらなくなる…。

 この瞬間が最高に気持ちいいのです。

 是非皆さんにもこの瞬間を味わっていただきたい…!

程よい難易度のローグライクアクションゲーム

 難易度に関しては、難しすぎず特に詰まらずにクリアすることができたので、ちょうどよい難易度だったのではないかと思います。

 本作のジャンルは「ローグライクアクション」で、ダンジョンを探索しながら敵を倒したりアイテムを集めていきます。

 その中で、集めたアイテムやお金を使って装備を作成・強化していくことで攻撃力・防御力を上げていきます。

 また、ゲームの性質上何度も同じダンジョンに挑戦することになるので、同じ敵とも戦う回数が増えます。

 最初は倒すのに苦労した敵や中ボスも、装備の強化や、繰り返しの挑戦によるプレイスキルの上昇によって、段々倒しやすくなっていきます。

 この成長を感じながら繰り返しプレイしていく感覚が、ローグライクの醍醐味って感じがします。

 

 ちなみに難易度はダンジョン内を除き、いつでも変更できます

 難しいなと感じたり、物足りなくなった時には違う難易度で挑戦してみましょう!

注意ポイント

作業感が強め

 ここはシンプルに好みでわかれるところなんですが。

 基本的には

ダンジョン潜る→素材集める→素材を売る→お金使う(装備購入・強化、店誘致、店拡張)→ダンジョン潜る→(以下ループ)

 という流れになりますので、似たような行動を繰り返すことになります。

 この流れの中で、複数のダンジョンを攻略したり、素材をいくらで売るか考えたり、どんな装備にするが吟味したりするので、考えること自体は多いんですが…。

 強い作業感を感じさせられるかもしれません。

 特にお金稼ぎが作業に感じてしまうかもです。

 

 逆に私のように、単純作業の繰り返しが好きなプレイヤーにはむしろうってつけのゲームと言えると思います。

バグがちらほら出てくる

 特に強制終了するのが結構痛いです。

 アップデートによってだいぶ改善されたようではあるんですが…。

 アプデ後でも強制終了することが何度かあったので、せっかく素材集めてたのに…と萎えちゃうこともありました。

 まぁ時間置いて再開するんですけどね 笑

 最新版へのアップデートが済んでいればある程度は緩和されると思いますが、一応注意が必要かと思います。

まとめ

ムーンライターは…

 「勇者」と「店主」の二足のわらじでプレイする

 新感覚アクションRPG

 手にしたアイテムを上手に売って

 ダンジョン攻略を目指そう!!

 

 いかがだったでしょうか?

 ゲーム内でできること自体が結構多い上に、いわゆる「強くてニューゲーム」ができる2週目も用意されているので、かなり長く遊べるゲームだと思います。

 Switch版・PS4版・Steam版が発売されていますので、お好きなプラットフォームで遊んでみてください!

 時々セールで安くなっていることもあるので、そこを狙ってみてもいいかも?

 店長・勇者ライフを一緒に楽しみましょう!

 

 ちょうど今(2/15現在)Switch版とSteam版でセール実施中です!

 販売価格はSwitch版が定価の40%オフの1,224、Steam版はなんと66%オフの697

 これを機に購入を検討してみてはいかがでしょう!

 セールはSwitch版が2/27 23:59、Steam版が2/17 3:00までとなっているのでお早めに。

 

 ではでは!

 最近記事のテーマが偏りがちなかすてらでした!

 その時ハマってるものを記事にしちゃいますよね…。

 

ムーンライター 店主と勇者の冒険