みなさんこんにちは、かすてらです。
マンガのレビュー記事は久しぶりですね 笑
今日ご紹介するのは堀越耕平先生作「逢魔ヶ刻動物園」です。
「おうまがどき」と読みます。
堀越先生といえば、有名なのは現在もジャンプで絶賛連載中の「僕のヒーローアカデミア」ですよね。
「逢魔ヶ刻動物園」は堀越先生の連載第一作目なのです!
果たして人気作を描くマンガ家の連載デビュー作とはどのようなマンガだったのか。
紹介していきましょう!
「逢魔ヶ刻動物園」ってどんなマンガ?
読み方は「おうまがどきどうぶつえん」。
本作は週刊少年ジャンプにて、2010年~2011年までの全37話かけて連載された作品です。
作者は「僕のヒーローアカデミア」の堀越耕平先生となっております。
本作の主人公はなんとウサギです。
ウサギです。
正確には呪い受けてウサギの姿に変えられてしまった人間ですが 笑
名前を「椎名」と言います。
この椎名が呪い主からある言葉を言い渡されます
「動物への愛を示せ」と。
このマンガは、 主人公が自身にかかった呪いを解くため、天下一の動物園を目指すことが物語の主軸となっています。
そんなわけで、物語の舞台は主人公椎名が経営している寂れた動物園です。
しかも椎名は自分勝手のわがまま放題で「楽しいことしかしない主義」。
経営なんてそっちのけで、動物たちと遊んだりとすき放題です。
人里からも離れていて立地も最悪。来園者数はほぼ0で人気も全くないこの動物園でどうやって呪いを解いていくのか?
その物語の第一歩となるのが、バイトの面接に訪れた動物大好きドジっ子女子高生の蒼井華ちゃんとの出会いです。
彼女との出会いが園長の椎名に、そして寂れた動物園にどんな変化を与えるのか。
動物たちとの愛を紡ぐ物語となっております。
おすすめポイント
個性際立つキャラクター(動物)たち
これどのマンガレビューでも同じこと言ってる気がするんですが 笑
まぁキャラクターの個性はマンガそのものの個性といってもいいですからね。
このマンガは特に動物園を題材にしているということもあり、各動物ごとに見た目も相まってかなり個性の強い性格をしています。
その動物をイメージした性格をかなり踏襲しておりまして、擬人化したキャラクターにも動物の個性を当てはめられています。
「もしこの動物が人間だったら?」というイメージを持ちながら作られているのが感じられますね。
実は本作に登場しているキャラクターの何人かが「僕のヒーローアカデミア」にも登場しているんです。
チョイ役で少し姿が出た程度のキャラもいますが、そこそこいい役をもらってるキャラもいるんですよ。
しかも見た目もほぼそのままで登場してます。
『個性』によって色んな見た目のキャラクターを登場させやすいヒロアカだからこそできることですね。
好きな漫画のキャラクターが出てきて、しかもいい役までもらってるとなると嬉しいんですよねぇ。
ヒロアカ好きが本作を読めばきっと「こ、こいつは…!」ってなってくれると信じてます。
ヒントは乾燥に弱いあの人(?)ですよ。
動物イメージにマッチしたキャラクターデザイン
キャラクター達のデザインがすごくかっこいいんですよねぇ。
このマンガに出てくる動物たちは、通常状態では動物そのままの姿で普通の見た目をしています。
ですが呪いの力(作中では煙で表現)によって、喋る力と自分で考え動く力を与えられて擬人化(変身)するわけです。(人型ではないキャラもいますが)
その際に姿も大きく変わるわけなんですが、 その姿が元の動物の意匠をうまく取り入れているんです。
だってシャチとかヘビとかタコとかどうやって擬人化すんだよって思いませんか?
そもそも彼らの手とか足とかないし、喋らせるにも口とかどーすんのって感じだし…
ということで、そのあたりは是非マンガを読んで確認して欲しいです!(宣伝ベタ)
ともかくですねぇ、シンプルなデザインでわかりやすいキャラクターもいれば、これは敵キャラだなっていういかにもな見た目のやつもいるし、こいつ絶対モブキャラだなっていうさっぱりしたデザインのやつもいます(その温度差がまたいいんですけどね 笑)。
ぜひぜひキャラクターデザインにも注目して読んでいただきたいです!
回を増すごとに向上する画力
「ヒカルの碁」の小畑健しかり
「アイシールド21」の村田雄介しかり
「黒子のバスケ」の藤巻忠俊しかり
どの漫画家も今では高い画力で有名ですが
連載開始当初はそこまで画力が高かったわけではありませんでした。
連載が続くにつれてどんどん絵が上手くなっていった結果が、現在に繋がっているんです。
私は堀越先生もその1人だと思っていて
特に本作の後半では、動きのある絵にすごく躍動感が出てるんですよね。
あー、きっとこの人が描きたかったのはこういう絵なんだなっていうのを感じる絵でした。
漫画家:堀越耕平の成長の過程がこのマンガに出ているような気がします。(かっこつけすぎ?)
ヒロアカにも継がれる、キャラのネーミングセンス
私、堀越先生の魅力の一つってそのネーミングセンスだと思うんですよね。
ヒロアカでも、こいつはこの個性を持つために生まれてきたんだなっていうくらい、尖った名前をしたキャラが多いですよね。
本作でもなかなか秀逸な名前が多くて、たとえば下記のような感じなんですけど
ライオン ⇒ シシド
ヘビ ⇒ ウワバミ
インドサイ ⇒ 加西
バイソン ⇒ 梅村
オオワシ ⇒ タカヒロ
ゴマフアザラシ ⇒ イガラシ
シャチ ⇒ サカマタ
マグロ ⇒ 鉄火マキ etc
…どうですか?
めっちゃストレートで覚えやすいと思うんです 笑
名前でなんの動物かイメージしやすいですよね。
最初は、主人公である園長のネーミングセンスが”すごい”っていう『設定』なんだと思ってたんですけど
ヒロアカが始まってから「あっ、これは作者自身のネーミングセンスだ」と悟りました 笑
それとも狙ってあんな名前を…?
だとしたら相当な策士ですね。
あの 個性的なネーミングセンスはこのマンガから始まっていたというわけなんですね。
ちなみに私が堀越先生のキャラの中で一番好きな名前は
「万偶数羽生子」です。
読めますか?
「まんぐうすはぶこ」って読むんですよ 笑
ジャンプ本誌にちょこっと載った番外編に出てきたキャラクターだったんですけど
名前が出た時の衝撃は半端じゃなかったですね。
「二度と出す気ないだろこのキャラwww」と思ったのもなつかしいです。
でも今回のことで調べてたらアニメオリジナルで出てたんですね!
しかも声をあてたのは内田真礼っていう。
よっぽど人気キャラだったんでしょうか 笑
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まとめ
逢魔ヶ刻動物園は…
呪いを受けた主人公が
動物への愛を示す物語
ハチャメチャな主人公と
それを取り巻く動物たちの掛け合い必見!
堀越耕平の原点ここにあり!
いかがでしたか?
「逢魔ヶ刻動物園」は3話目まではジャンプ+で無料で読むことができます!
ただ、このマンガは2巻くらいからが本領発揮なので、少なくとも10話くらいまでは読んで欲しいんですけどね…
アプリ内コインを使えばその先も読むことができますので、興味を持った方はぜひ続きも読んでみてください!
加えて最終巻5巻の巻末には「僕のヒーローアカデミア」の前身となった読み切り作品「僕のヒーロー」が収録されています。
ヒロアカファンにとっても必見ですね。
全5巻でボリューム的にもかなり読みやすいと思いますので、是非この機会に読んでみていただければと思います!
この作品は私が堀越先生を知ることが出来た作品です。
確か1巻が出てすぐ購入し始めたのは、持ってるマンガでも初めてなんじゃないかな…?
連載始まってすぐくらいに「このマンガは集めよう! 」って思ったのを覚えてます。
だから連載終わった時ショックだったなぁ…。
各動物との出会いとか、椎名の耳の傷ができたきっかけとか、あの寂れた動物園どう見つけたのかとか
色々まだまだ書いて欲しかったところが多かったので悔やまれます…。
ま!色々想像する楽しさもありますし、今は今で面白いマンガを書いてくれているのでいいんですけどね!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
久しぶりのマンガレビューでしたねー。
今後も不定期でちまちま上げていくことになると思います。
また次の記事もよろしくお願いします!
以上、最近ジャンプ買ってそのまま積みがちなかすてらでした!